守備力の低下×グラブ

最近多くの選手のグローブに対するこだわりに疑問を感じます。

購入するグローブを、販売店で型を付けて貰って購入するのが、当たり前のようになっています。

長年、多くの選手に接してきましたが、30年程前の選手は、本人が時間をかけて自分の型を作るのが当たり前でした。

永遠のテーマ

「これで飯を食ってるのやから、人に任せてエラーしたら悔いがのこる。」

その通りだと思います。その頃から、人工芝の普及やバット、ボールの影響で打球が早くなり最近は、ボールを確実に入れる事が重視されたグローブが大半です。私自身グローブは、ボールを入れる物でなく、ボールを扱えることが重要だと過去の名選手から学びました。

しかし、今のグローブだと選手が扱えるグローブにしたくても、入れるための設計になっているグローブにその型を付けるのは無理があります。素直、扱えるを基本に手の一部になるグローブの開発が『誠』永遠のテーマです。

生野 秀次の経歴

 

スポーツ用品メーカーで広島カープ、近鉄バファローズ、太平洋クラブ、南海ホークス、日本ハム、西武ライオンズを担当。そこで江夏豊さんの道具をまかされた。ある日の試合前に、江夏さんに「グラブがほしい」と頼まれ、軽量グラブを造り、望みを叶えた事もある。
1979年の日本シリーズ第7戦、近鉄VS広島「江夏豊の伝説の21球」も球場の側で見守っていた。長年勤めたスポーツ用品メーカーを退職。1997年3月に「有限会社イクノ工房」を設立。グラブ修理及びグラブの製造を手がける。2012年の韓国プロ野球の始球式で有名人が誠グラブを使用。NPBや社会人野球の選手からも多くオーダーを得ている。

 

工房のご案内

野球小僧の運営元、有限会社イクノ工房では、長年グローブにこだわり続けた職人が、熟練の技術でグローブ・スパイクを加工しています。